
「ノルウェイの森」
★★★★★☆☆☆☆☆5/10
注意!ネタばれ有り
「ノルウェイの森」が公開され、もうすぐ二ヶ月経とうとしております。私の周りでも沢山の友達から見た感想を聞きましたが、みんな第一声は・・・
「ベットシーンが多い。でも、原作もそんなんだからなぁ・・・」
と、なんとも複雑そうな表情で語っていました。(恐らく女の子と2人で見に行って気まずくなったんだろう)
とりあえず、評価は賛否両論。人気小説の映画化は意見が分かれて当然でしょう。
今回、私が楽しみにしていたのはエンドロールで流れる「Norwegian Wood 」を聞きながら余韻に浸るという事だったので、原作と比べてどうなのか?とかいう事は抜きにして臆することなく見に行ってきました。
大きな期待をしなかったせいか、個人的には満足できました。見た瞬間に気づいた事は”色味”がいつもの日本映画と違うという事。外国の映画みたいに感じたが、やはり監督が日本人じゃないからという解釈でよろしいかな。あの緑の色味は原作と違う!とかいう人もいるが、私は好きよ。あの色味。
友達が言っていた通り、ベットシーンが本当に多かったですね。でも、ベットシーンがこの物語の見せ場でもあるからそりゃ仕方がない。ただね~、性接写がいまいち興奮しなかったとハッキリ言っておきましょう。小説読みながらドキドキした様な気持ちを求めている人が多いんじゃないかと思います。そこが微妙だと、ただ長いと感じてしまうでしょう。やるならもっとやるべきです!おっぱいの一つや二つ出すべきじゃないか!!海外の大物女優は平気で出しまっせ。(まぁ、本人が出したくても事務所がうるさいんだろうけど)
ただフォローするとしたら、キスシーンはみなさん頑張っていました。
さて、予想外の収穫があったのですが、緑の役をやった水川希子がとても魅力的な演技をされていました。海外メディアでも彼女の演技はとても評価されていて、この映画に辛口な人達もその点においてだけは絶賛しているのです。主役の直子は完全に喰われていました。今回が初めての映画出演とは・・・驚くべきです。一気に彼女の事が好きになりましたね。むしろ水川希子を見たいが為にもう一度見てもいいくらいです。・・・と彼女の事ばかり絶賛していますが、松山ケンイチや菊池凛子もいい演技していたんですよ。役者さんの演技・配役は大成功だったと言えるでしょう。
さて、私の目的はエンドロールだったわけなんですが、やっぱり原曲の「Norwegian Wood 」が流れた瞬間はとても嬉しく、一気に映画の余韻に浸る事ができました。しかし、映画館でいつも思うのが、エンドロールを見ないですぐに帰る人達。
「家に帰るまでが遠足よ。」
と、先生が言っているように、映画はエンドロールが終わって明るくなるまでは終わりじゃないんです。特にこの映画に関しては「ノルウェイの森」が流れるわけですよ。何でそれ聞かないで帰れるかな?もったいないです。
映画を見て、こんな重い恋愛したくない。と、思う人もいるでしょう。しかし、劇中にハツミさんがワタナベくんに言ってたセリフ、あれはたくさんの人が共感できることだと思います。
と、ベットシーン以外に魅力や勉強になることがたくさんあるので私は好きな映画でした。とにかく、駄作ではなかった・・・それだけで十分です。
最近のコメント