「ロング・グッド・バイ」
★★★★★★★★☆☆8/10
ハードボイルドの金字塔と呼ばれる、レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」を鬼才ロバートアルトマンが映画化。原作とは時代設定も物語も終わり方も全然違い、原作ファンは思わずびっくりしてしまう。しかし、主人公の私立探偵フィリップ・マーローのかっこよさは原作同様、男心を鷲掴みにする事は間違いない。長身でスラっとして髪の毛はボサボサでひげもそらない、映画の90%でタバコを吸っているこの主人公を見て「探偵物語」の松田優作を思い出す人は多いだろう。なぜなら、松田優作はエリオット・グールド演じるフィリップマーローをインスパイアして役作りをしたのだから当然の事なのである。
「探偵物語」の世界観が好きな人ならこの映画もきっと気に入るはず。あと、煙草吸ってる主人公に萌える人も必見!!映画そのものの評価は50点くらいな物かもしれないが、主人公があまりにカッコよくて、何度でも見直したい映画へと変わってしまう。セリフがどれもお洒落で、日常生活でこんなしゃべり方ができる男になりたいと切実に思う。鑑賞後、しばらくは自分がマーローになった気分で行動してしまう。
喧嘩に強いわけでもなく、ゆるくてジョークばかり言うが、やるときゃやる男ってカッコよくないですか?
コメント