映画の事ばかり書いているブログだからこのタイトルを見て「ウォッチメン」のロールシャッハの事だろ!と思った人はなかなか感がするどい。しかし、今日は珍しく映画ではなく舞台のお話。
ロールシャッハの意味
ロールシャッハテストの考案者、ヘルマン・ロールシャッハ
ロールシャッハ・テスト:投影法に分類される性格検査の代表的な方法のひとつである。被験者にインクのしみを見せ、それから何を想像するかによって人格を分析しようとしたもの。スイス人の精神科医ヘルマン・ロールシャッハによって1921年に考案された。ロールシャッハ法、ロールシャッハ検査、ロールシャッハ検査法などとも呼ばれる。
ロールシャッハテストってこんなの
(紙にインクを落としそれを折り曲げ左右対称にする。もしくは左右対称のイラストカード)
ウォッチメンのロールシャッハ(顔の模様がロールシャッハテストだからである)
その「ロールシャッハテスト」をヒントに作られた舞台「ロールシャッハ」を、お笑いグループ「ラーメンズ」の小林賢太郎(KKP)が現在公演中という事だったので、ラーメンズ大好きな仕事仲間の横ちゃんと天王洲アイルにある銀河劇場という所で鑑賞してきた。
銀河劇場は満席になり、舞台は静かにはじまりはじまり。。。
小林賢太郎プロデュース(KKP)の舞台の中でも第四回公演の「LENS」がお気に入りで、今回のタイトルや出演メンバーを見るとなんとなくそんな雰囲気の舞台になるのではと期待していた。相方の片桐仁が出ていないのは寂しいが、小林賢太郎がその分暴れてくれるのだろう。
さて結末や詳細は控えさせてもらうが、その印象はというと、ドラえもんの昔の劇場版アニメを見たような気持ちであった。面白くて笑えるのだが、一瞬、なんだかちょっと怖いかも、みたいな雰囲気がある。(鉄人兵団あたりのドラえもんね。)普段はセットがドンと、かまえられて役者たちの演技が中心に描かれているだが、今回は小道具や舞台ならではの演出が多く使われている。ラーメンズのコントの時も小道具や外からの演出はあまり多様しないからとても驚いた。新しい試みがたくさん見れた。
小林賢太郎の舞台を見るといつも思うのが、めちゃくちゃ質の高い学芸会を見た気持ちになる。学芸会レベルか・・・ということではなく、子供心を彼がずっと持ち続けて、大人になってもそれを成長させ続けている大人。それが小林賢太郎だと思う。子供の時ワクワクした事、疑問に感じていた事、怖いと思った事、私たちの多くは大人になってそれらを忘れていく。あの時のように感じなくなっていく。彼の舞台を見ると子供の頃のそんな気持ちが蘇る。彼は日常の些細な出来事も面白く見えて、表現できる子供みたいな大人なんだ。
「ロールシャッハ」を見て誰もが驚く場面がある。きっと子供の頃、誰もが一度は不思議に思っていた事がネタに使われている。あ~、それをそう表現するのか・・・と。それがドラえもん的な気持ちなんだ。映画で例えるなら「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」のバミューダ海峡魔の三角地帯の描き方と似ている。(マニアックな例えでごめんなさい。。。)
とにかく、この日は初めて生舞台で小林賢太郎の世界を見ることが出来てよかった。今まではずっと素晴らしい蝶の標本を見ている気持ちだったが、やっぱり生きて羽ばたいている蝶を見る方が良いに決まっている。
ゆきちゃんと劇場でパシャリ。アカデミー賞のプレゼンターのケントコバーンな気持ち。
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