「dancyu・カレー特集」2008年8月号P48・49より
タフィアのコロンボ/東京・西麻布
コロンボとは、カリブ海ミックスのスパイスの事。カレーというよりも、スパイシーなラタトゥイユといった感じ。カリブ海風のカレーと300種以上そろえるラム酒を合わせて現地の気分を味わうのはいかがだろうか?
そして、行きたい行きたいと、言い続けて2年後。。。
やっと行けました。ここが西麻布の住宅街に隠れて営業しているラム酒専門のBAR「タフィア」です。(西麻布は近辺に駅が無いからわざわざ来たという感じがする)
オーナーの多東千恵さんが親友と二人でカリブ海旅行をした時に衝撃を受け、日本に帰ってきてから二人で始めたお店らしい。かっこいいですね。私も将来自分の店を持ちたいのでそういうのにとても憧れます。
店内に入るといい感じのサルサBGMとシガーの香り...(ここは葉巻も売っているのだ)この日、外は大雨で来るのが大変だったが、なんだがホッと落ち着く、家というか、離れにある書斎で酒を飲むような気持ちがする。
実は、ラム酒をちゃんと意識して飲んだ事が今までなかったからどんな味でどんな飲み方がいいのかさっぱり分からなかった。とりあえず最初はオーナーさんのおススメをロックで試してみる。ウィスキーみたいな感じかと思っていたが、ウィスキーよりアルコールは感じさせず、それよりも甘さを感じる。ラム酒はサトウキビに含まれる糖を醗酵・蒸留して作られているらしい。なるほど、この甘さはサトウキビからだったのか。これは癖になりそうだ。
続いてそのラムを使ったカクテルの「モヒート」を注文してみた。スペアミントがこれでもかと入れられている。ライムの酸味やキビ砂糖の甘さが絶妙にマッチしている。キューバを代表するカクテルらしいのだがそれも納得。キューバなどの熱帯地方で飲めば、暑さも心地よさに変えてしまいそうな爽やかなカクテルだ。
本当は少しお腹を膨らませてから寄ろうと思っていたのだが、雨も激しく、とても寒かったので最初から一軒目からタフィアに寄らせてもらった。寒かったので最初に注文した野菜たっぷりのポトフがやっと出来上がって運ばれてきた。基本的にBARの食事はそこまで期待をしていない。だってBARはお酒飲むとこだし、食事はつまみくらいの意識でしょ。この日もカレー以外にはまったく期待していなかったのだが、そう思って食べてみると期待を裏切る美味しさ!冷たかった体がだんだんと、足や指の先端まで温かくなってきた。
キューバ産の「SANTIAGO」の11年物を飲んでみた。(写真右)キューバラムの発祥の地であり、かつてキューバの首都だったサンティアゴ・デ・クーバに1872年に創業した伝統あるラム酒。とても上品なお味でした。

食べてみると辛さはかなり抑えられているのでサクサク食べられた。本当にカレーのようでカレーじゃない。なんとなく、映画館で売っているナチョスにつけて食べるサルサソースの味に似ている。あまりに美味しくて一緒に来た日本酒マニアの細やんの分まで食べてしまう有様。ごめんねー。
4人で来るよりも1人か2人、恋人と来るよりも価値観を分かち合える友人と来るべき場所にしようと思った。最高にハッピーな時間をどうもありがとうございました。
Tafia
港区西麻布2-15-14 ウエストポイントビル1F
Tel. 03-3407-2219
港区西麻布2-15-14 ウエストポイントビル1F
Tel. 03-3407-2219
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