<特典>
【Disk-1】
●音声解説(監督、ブラッド・ピット、エドワード・ノートン他)
【Disk-2】特典集
●マルチ・アングル・メイキング映像集(6種-約49分)
●音声解説付きメイキング映像集(9種-約32分)
●オリジナル劇場予告編集&ミュージック・ビデオ(計10種-初公開予告編『ファイト・クラブ規約 第1条から第8条』など)
●絵コンテ集
●未公開シーン集(7種-約17分)
●アート・ギャラリー
●キャスト&スタッフ バイオグラフィ(別紙対訳表付き)
●エドワード・ノートン インタビュー(別紙対訳表付き)
◇封入特典:特製ブックレット
評価:★★★★★★★★★★ ・・・10/10
レビュー:
「歴史上の人物で闘ってみたい奴はいるか?」
「ガンジー」
これ以上ない答えだと思わないか?映画「ファイト・クラブ」で出てくる台詞だ。
私だったら坂本竜馬と答える。
最近、誰かと殴りあった事はあるだろうか?いや、むしろ今まで生きてきた中で本気の殴り合いをした事があるという人がどれだけいるだろうか?私はこれまで一度もない。映画の中でも言っているが、普通の人は喧嘩を避けるように生きている。この本能は喧嘩以外にも例えられる。少しでも自分にとってリスクがあると感じる事があれば、その先にチャンスがあるとしても今の生活を守りたいという気持ちが働いて断ったり、諦めてきた経験はないだろうか?
歴史上の人物の言葉によくあるが、リスクを負わずして成功は有り得ない、と彼らは言う。しかし、私達はいかにリスクを負わずに成功できるか?ということばかり考えている。今の状態を維持しながらこれ以上の生活を望む。決してその考えが悪い考えではないと思うが、どうも虫のいい話に聞こえる。
その割に、この「パソコン無料であげるよ」という事を言われても警戒をする。タダより高い物はないとはよく言ったものだ。やはり私達はリスクを恐れる。今の生活を失いたくないからだ。
しかし、今の生活に満足している人がどれだけいるだろうか?失うものとはなんだろうか?私の失いたくないものといえば家、パソコン、洋服、CD・DVD、本といった、物ばかりである。もし、自分の家のガスコンロからガスが漏れていて、家へ帰った時に爆発し、家にある物の全てを失ったらどうなるだろうか。
ま、いっか。なくてもなんとかなるし。
普通はそうはならないだろう。何が言いたいかって、私達は物に支配されて生きているんじゃないだろうか?ということ。物を失いたくないが為に、自分が手に入れたいものを諦めてきた経験が私にはある。
「ファイト・クラブ」はバイオレンス性の高い映画で、公開当初は「時計仕掛けのオレンジ」のようにかなり非難された映画だ。しかし、公開して10年以上経ち、「ファイト・クラブ」は様々な映画ランキングや映画批評で高い評価を受け続けている。それは、今見ても新鮮に思えるビジュアルや高度消費社会を痛烈に批判する高いメッセージ性が見ている私達を刺激し、何回でもこの映画を見直したくなるのである。ハッキリ言って女性向けの映画じゃない。ブラット・ピットとエドワード・ノートンの裸でも見てうっとりしていればいい。「ファイト・クラブ」こそ男の映画だ。男の中の男が見る映画でもあり、男になる為に見る映画でもある。ブラット・ピット演じるタイラー・ダーデンは男が求めるまさに理想的な姿だからである。今のなよなよしたした男の子たちも絶対に見て刺激をもらうべきだ。草食系男子の何がいいんだよ。思い出せ!男の理想を!
たまには携帯電話の電源をOFFにして、何も持たずに外へ出てみるのはどうだろうか?全てから一度解放されて、自分を押さえつけている何かを消去するんだ。物に頼らなくたって自分ならなんとかできるという強い自分を手に入れる為にも私は闘いたい。
「今、誰と闘いたい?」
「もう一人の自分」。
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