SPACE BATTLESHIP ヤマト trailer (2010)
何が不安かって?これはギャグになっていないだろうかという事だ。人気アニメの実写化とは非常に難しいのだ。失敗した良い例とすればアメリカ版「ドラゴンボール」だろう。あれは漫画やアニメだから面白いのにと、思った人がどれだけいただろうか。「宇宙戦艦ヤマト」の実写映画化が発表された時、嫌な予感がしたのは私だけではないと思う。あの世界観を表現できるのか?日本の映像技術はまだあきらかにハリウッドに劣っている。もし私達が、今のハリウッドレベルの映像を期待してしまった日には映画館でガッカリする姿がすでに見えている。鑑賞前に私は言いたい。とりあえず映像についてはあまり期待して行かない方が良い。その方がきっと映像が楽しめるからだ。もうひとつ、別に映像が大した事なくても映画は面白くできるからだ。
「ドラゴンボール」がなぜ失敗したか?悪いけど、映像だったら間違いなく「ヤマト」より「ドラゴンボール」の方がクオリティが高いに決まっている。けれども、原作の良さを脚本でまったく生かせていない。もちろん脚本だけのせいではないが最初の設定で失敗が決まっているような事をしてしまったのだ。
今から32年前の1978年に、SF映画の金字塔「STAR WARS」が日本で公開された。映画ファンで知らないという人を探す方が難しい映画だ。日本を始め、世界中がこのSF映画に沸いた。因みに「STAR WARS」が公開される4年前に「宇宙戦艦ヤマト」は製作されている。「AVATAR」等の映像に見慣れてしまった私達があの頃の「STAR WARS」の映像を見ても大して驚かないだろう。あの時代だったから凄かったんだ。しかし、いまだに「STAR WARS」は評価され続けているのは一体なんでなんだろうか?それは私達が映像ではなく、想像力溢れる物語に魅入ってしまっているからだ。ジョージルーカスは映像の見せ方ではなく、映画の魅せ方を知っている監督だった。今回、「ヤマト」の監督を勤めた山崎監督は「三丁目の夕日」を撮った人だ。私は彼も魅せ方を知っている監督だと思っている。
この予告編を見てあなたはどう思っただろうか?思わず失笑してしまった人、思ったより映像凄そうじゃんと思った人、等、捉え方は様々だったはずだ。とりあえず、なんとか映像は見られそうじゃないか。あとは映画館で映画を見てみないと評価はできない。私はアニメと同様に30年後も同様に評価され続ける作品であって欲しい心から願う。
映画は12月1日から全国で公開
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