太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-
★★★★★☆☆☆☆☆5/10
私は普段はあまり邦画を見ません。嫌いではないんだが、買ってまで見ようとか、映画館に行ってまで見ようとあまり思わないのです。そんな私が先日親父と一緒に邦画を見ました。映画館で邦画を見るなんて「崖の上のポニョ」以来。私の映画好きは親父ゆずりなのですが、見る映画の趣味は正反対。親父が好きなのはベッタベタの物語。例えば「アルマゲドン」とかね。毎回号泣しているかわいい親父です。きっとこの映画もそんな感じの映画なんだろうな・・・というつもりで鑑賞しました。
しかし、いい意味で期待は裏切られました。普通に面白かったんです。こういう映画って、別にわざわざ映画化しないでTVドラマでやればいいじゃんと思えるものが多いのですが、映画にするに値するスケールや臨場感がきっちり描かれていて驚きました。プライベートライアンとか戦場のメリークリスマスみたいな名作に肩を並べるような映画ではないけど、最高の佳作といった感じですね。
映画を見終わると、しんみり感じます。日本人って不器用でめんどくさい人種だよなぁ・・・と。そう痛感しながらもそんなに嫌な気はしないんですね。
この映画が今まで見てきた日本映画と違う点。
・戦争映画で米軍と日本軍の双方の接写がバランス良く描けていた点。
・戦争映画だがアクションに徹しないでテーマを重要視して描いていた点。(特にクライマックスのシーンは圧巻)
・日本の監督にしてはカメラワークが外国の映画っぽい感じだった点。(コレは褒めてます)
久し振りの邦画でドキドキしましたが、映画館に足運んで見る価値は十分にある映画で良かったです。
エンドロールが流れる頃には、私と親父は2人してすすり泣いていました。あー、なんて気持ち悪い親子。でも、そんなに嫌な気はしない。
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