idea by sosu 原宿にあるアポイントメント制のセレクトショップ。
※アポイントメント制と言っても敷居が高いという意味ではなく、お客にゆっくり・リラックスして服を見てもらいたいという意味。
今日は仕事が早く終わったから取り置きしておいた小物を受け取りに行った。店内にはお客さんが一人だけいて、店員と仲良くお喋りをしていた。外は真夏だというのに店内はすっかり秋物に彩られていた。夏のファッションも良いけどやっぱり好きなのは秋物だな。人の目をまったく気にする事もなく試着を楽しんだ後で、取り置きしておいた物を購入。もう一人のお客さんも買い物を済ませ、店員に見送られていた。しかしすぐに店内に戻ってきたそのお客さんは俺を見つけると近づいてきて、
「北原さんですか?」
「は、はぁ。」
「久しぶりだね。長谷川ですよ。」
去年の今頃俺はお台場にある”レッドロブスター”に派遣で行った事がある。そこでバイトリーダーをしていたのが長谷川さんだ。たった数日間だったが長谷川さんとは話が合って連絡先もその時交換した。それから会う事はなかったが、今日こうして偶然の再会をした。お互い何でこんな所でといった感じだった。店員さんもビックリだ。 今は服を作りたいから学校へ通い始めたと言っていた。俺の職場のすぐ近くだ。今度時間を作って飲みに行く事にした。
時々、こんな偶然がある。どうしてあいつと?こんな所で?こんな偶然がなければ連絡を取り合う事もなかったかもしれない。 俺が長谷川さんに会えたのはideaという店の繋がりがあったからだ。人と人とが出会い、知り合うのには”繋がり”が必要だ。そんな繋がりがあるから偶然も必然として生まれるんじゃないかな。 そんな変な事を考えてしまうくらい今日の偶然は俺を驚かせた。
金八先生は言っていた。
「人という字は支えが必要だ。人間はこの棒のように誰かに支えられないと生きていけない。」 誰が自分を支えてくれるか分からない。だから明日も出会いを大切にしていきたい。
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