シルベスター・スタローンの代表作「ランボー」です。
そして、次に紹介するのは、彼に憧る小さなランボー達の物語。
日本では去年の10月に公開した映画ですが、目黒シネマにて4/15まで「ミック・マック」と二本立てで上映しています。(これは超ラッキー)
見逃してしまった人や今知った人は劇場へ急げ!
「トゥルー・グリット」
★★★★★★★★☆☆8/10
主人公は14歳の女の子。父が殺されたというのに悲しい顔一つ見せません。彼女は誰も頼りにならないから自ら率先して父の敵討ちをする為に行動をします。口が達者な事を武器に、大人を相手にお金の取引をして手に入れた金で、腕利きの保安官を雇います。しかも、犯人の追跡に動向すると言い出します。挙句の果てには銃を構え、怯える事無くその引き金を引く姿まで見せてくれる14歳。
ありえないっしょ!
でもね、この映画は彼女がありえない14歳だからこそ意味があると思うんです。
14歳をすでに終えた、私たち大人の男たちが14歳の少女の勇敢な姿を見て何を思うのか?
腕利きだが酒ばかり飲むベテラン保安官と、テキサスの若者カウボーイの気持ちの変化がそれに答えてくれます。
復讐する事が良いか悪いかとか、こんな14歳いるわけないやろという事を意識し過ぎてこの映画を評価してはいけないと思いました。
考えさせられる部分もたくさんありましたが、ここ最近では珍しい純粋な西部劇を見た気持ちになりました。私の中では「許されざる者」、「ダンス・ウィズ・ウルブス」以来の傑作です。
哀愁漂う写実的なカメラワークやセンス溢れる音楽に浸りながら、時々放たれる一発の銃弾にハッとさせられます。「ワイルド・バンチ」みたいなドンパチやかましい西部劇ではなく(決して嫌いじゃない)、とても静かな西部劇です。この雰囲気が好きな人には堪らない映画でしょう。
言うまでもありませんが、ジェフ・ブリッジスが最高にかっこよかったです。
2010年、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したソフィア・コッポラ監督の「somewhere」が昨日から公開された。(去年、日本は十三人の刺客とノルウェイの森を出展)
雰囲気は前作の「ロスト・イン・トランスレーション」に近い感じがする。
これは絶対に見なきゃ!
STORY
タブロイド紙を頻繁に賑わす俳優ジョニー・マルコ(スティーヴン・ドーフ)は、ハリウッドにある伝説的なホテル、シャトー・マーモントで暮らしている。フェラーリを乗り回し、ホテルで一緒に過ごす女性にも事欠かず、ふわふわと漂うように毎日を過ごしている。そんな中、前妻との間にできた11歳の娘・クレオ(エル・ファニング)が、不意にジョニーの前に現れる。クレオと過ごす時間によって、ジョニーは自分の現状を見つめ直し始めるが…。
公式HP↓
太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-
★★★★★☆☆☆☆☆5/10
私は普段はあまり邦画を見ません。嫌いではないんだが、買ってまで見ようとか、映画館に行ってまで見ようとあまり思わないのです。そんな私が先日親父と一緒に邦画を見ました。映画館で邦画を見るなんて「崖の上のポニョ」以来。私の映画好きは親父ゆずりなのですが、見る映画の趣味は正反対。親父が好きなのはベッタベタの物語。例えば「アルマゲドン」とかね。毎回号泣しているかわいい親父です。きっとこの映画もそんな感じの映画なんだろうな・・・というつもりで鑑賞しました。
しかし、いい意味で期待は裏切られました。普通に面白かったんです。こういう映画って、別にわざわざ映画化しないでTVドラマでやればいいじゃんと思えるものが多いのですが、映画にするに値するスケールや臨場感がきっちり描かれていて驚きました。プライベートライアンとか戦場のメリークリスマスみたいな名作に肩を並べるような映画ではないけど、最高の佳作といった感じですね。
映画を見終わると、しんみり感じます。日本人って不器用でめんどくさい人種だよなぁ・・・と。そう痛感しながらもそんなに嫌な気はしないんですね。
この映画が今まで見てきた日本映画と違う点。
・戦争映画で米軍と日本軍の双方の接写がバランス良く描けていた点。
・戦争映画だがアクションに徹しないでテーマを重要視して描いていた点。(特にクライマックスのシーンは圧巻)
・日本の監督にしてはカメラワークが外国の映画っぽい感じだった点。(コレは褒めてます)
久し振りの邦画でドキドキしましたが、映画館に足運んで見る価値は十分にある映画で良かったです。
エンドロールが流れる頃には、私と親父は2人してすすり泣いていました。あー、なんて気持ち悪い親子。でも、そんなに嫌な気はしない。
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