「ファン・ボーイズ」
★★★★☆☆☆☆☆☆4/10
あの映画を見るまでは死ねない・・・
そんな気持ちで公開を待ちに待った映画、あなたにはありますか?
映画オタクの私は一年に一本くらいの割合でそんな映画があります。そんな映画たちがある意味、人生の希望でもあり、こうして毎日生きている理由の一つでもあると思っています。
最近、”自殺”というフレーズをよく耳にします。決して他人事に思えません。なぜなら、私だって自殺したいって思った事があるからです。むしろどれだけ真剣に考えたかは別にして、自殺を考えた事がないという人の方が少ないんじゃないだろうかと思います。私の場合、あの映画を見る前に死ぬのはもったいない、だからもうちょっと頑張ろう・・・と自分に言い聞かせてます。公開日まで映画を見るの楽しみに頑張ります。映画を見終わったら辛かった事なんて忘れてしまっています。そして、また新しい映画が私を待っています。その繰り返しです。
この映画は、熱狂的なスターウォーズオタクの1人が末期癌になってしまったため、「スターウォーズ・エピソード1」の公開まで命がもたないという事が分かり、彼の仲間たちがどうにか死ぬ前に映画を見せてあげようと立ち上がるという物語です。
そんな良い話なんですが、基本的にはアメリカ映画的な悪ノリコメディな展開なので、全然お涙頂戴という映画ではありません。もっと良い映画を期待してた私としてはちょっとガッカリ。しかし、この映画に愛を感じました。映画ファンじゃなきゃ分からない愛です。映画オタク・スターウォーズファン以外の人が見たらまったく楽しくない映画でしょう。でも、そんな映画もあっていいんです!
映画のクライマックス、映画館の椅子に1人座った彼の姿に共感しない映画ファンはいないでしょう。
死にたいわけじゃないのに、死を告知され、見たい映画の公開前に死んでしまうなんて・・・なんて悲しいことでしょう!きっと、そういう人が現実にたくさんいるんだと思います。
映画オタクの1人として、私は死にたくなっても死を選びません。見たい映画がある限り。
これからも頑張ろう!フォースと共に・・・
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