岡本太郎展へ行ってきた。
生誕100年。自分の中では大阪万博で完全に止まっていた人だったが、意外と最近の人ということを改めて認識した。
ここは日本で最初の国立美術館、東京国立近代美術館。皇居御苑や北の丸公園の綺麗な景色に囲まれている正統派な美術館らしい美術館といったイメージだ。散歩をする人、公園で寝そべっている人、池の鯉を眺めている人、美術館へ足を運ぶ人。この辺りは時間がのんびりとしているようだ。
岡本太郎を何も知らない人、知ってはいるが詳しくは知らないという人たちにとってはとても分かりやすい内容だった。鑑賞後に、岡本太郎から勇気をもらったような気持ちになる。強く生きよう!そう思った人も多いのでは。だから、彼の作品をよく見ている人達も改めて岡本太郎について考えさせられる時間になるのではないだろか?
「対決」をテーマにした今回の展示会。
この100年、日本は大きく変わった。戦争、敗戦、原爆、高度経済成長、物が溢れかえる消費社会、まさに激動の時代。
そんな時代に彼は逃げる事なく闘い続けてきた。彼はどんな対決をしたのか?何をしたのか?その歴史がとても分かりやすい展示会。
ピカソとの出会いの衝撃から始まった対極主義の提唱が私にとって興味深かく、とても勇気づけられた。
対決をテーマにして構成された展示を鑑賞した後、最後の展示室には岡本太郎が世に残したたくさんの名言があり、私たちに説いてくる。
「私は、人生の岐路に立った時、いつだって困難な方の道を選んできた。」 岡本太郎
岡本太郎展は5/8まで。
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