「ザ・ファイター」
★★★★★★☆☆☆☆6/10
もしも、弟と自分が他人で、学校の同級生だったとしたら俺はあいつと友達になる事はない。むしろいじめるかもしれない。でも、あいつが弟である限り、もしあいつがいじめられていたら俺は絶対にいじめた奴を許さない。
私は 昔、母親とこんな話をした事があった。
こういう兄弟を主人公にした映画を見ると必ず弟の事を思い出す。そして、兄貴の立場という見方で映画を見る。「スラムドック・ミリオネア」を観た時もそうだった。
「ザ・ファイター」で一番感動した場面は、弟をさんざ振り回したセコンドの兄貴やマネージャーの母親から逃れて、ボクシングをやり直してうまく行き始めた所なのに、大事な試合を前に兄へ言った一言。
本当はセコンドは兄貴が良い・・・
兄弟の絆を深く感じた場面だった。
何であんな家族と・・・って映画を見ながら突っ込みたくもなるが、家族って簡単に切り離せる関係じゃない。他人に理解できない事なんて山のようにある。
今までの繰り返しではなく、お互いがきちんと成長し、どん底から這い上がるこの物語が実話という事にとても大きな意味があると思った。
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