「コールド・マウンテン」
★★★★★★★☆☆☆7/10
注意:ネタばれ有り
二コール・キッドマンって演技うまいんだけど、キャラが濃すぎるので配役間違えると大変な事になる役者さんです。例えば「ライラの冒険」・・・(三部作構成の予定はどうなったのだか)あれを見てからニコールキッドマンの映画に手を出しづらくなっていた。
本作はアメリカの映画脚本の授業で参考にされるくらい素晴らしい脚本だと耳にしたので、勇気を出してレンタルしてみた。
物語の舞台は南北戦争末期。ある2人の男女が恋に落ちた。たった一度の口づけを交わし、男は女を村に残し、戦場へ旅立つ。あまりに短い思い出だけを頼りに、女はコールドマウンテンで男の帰りを待ち続ける。悲惨な戦場で友や理性を失った男は、戦争の無意味さを知る。愛する女の元へ、命あるうちに帰ろうと、彼は重症を抱えたまま戦場から脱走し、徒歩で故郷・コールドマウンテンへ向かった。
愛する女の為にボロボロになりながら故郷へ帰る男と、男を待ちながら強くたくましい女へ成長していく過程を壮大に描いた一大叙事詩。
だいぶありきたりな物語でしたが、序盤の構成が素晴らしかったので完全に物語に入っちゃっていました。この手の話は食い入るように見ていればかなり面白いものです。ニコール・キッドマン、ジュード・ロウ、レニー・ゼルウィガー、ナタリー・ポートマン等、かなり豪華キャストを揃えて描く大味なメロドラマを、ヒット狙いの感動作というよりも、スケール感を保ちながら詩的に美しく描いたのはさすが名作「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラ監督だ!もう亡くなっている事が残念でしかたない。
脚本もアンソニー・ミンゲラが担当しているのだが、脚本のお手本みたいな脚本という印象。だから、人によってはひねりの無い話だ。と思う人もいるでしょう。ただ、映画って見せる角度によって全然変わってくるという事を教えてくれる映画です。
ニコール・キッドマンがライラと比べて別人のように魅力的に見えたんだもん!!
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