「アイアンマン2」
★★★★★☆☆☆☆☆5/10
ヒーロー映画のパート2は大体において主人公がヒーローである自分の立場を悩んだりする姿が描かれるものだ。(例えば「スパイダーマン2」「ダークナイト」等が有名)悩み、葛藤とは人間ドラマに深みを与える物だからそうした姿を描くのはとても重要なことである。だから、映画の続編って凄く難しい。前作と同じ勢いで作っても観客はすでに飽きてしまっているからだ。さて、巨大軍需企業の社長が世界の敵を相手に大暴れする姿を描いて大ヒットした「アイアンマン」の続編はどうだっただろうか。
トニースタークっていうキャラクターは今までのヒーローと比べると若さがない(まぁ、それがこの映画の売りなんだけど)だから、悩んでいるのだが、そこまで深刻に感じられない。トニーのキャラなら大丈夫だろって感じ。人間ドラマという点においては薄い。アクションも前作を大きく上回っているというわけでもない。どっちもどっちくらいだから、新鮮さのあった前作のアクションが良かったと思う人もいるかもしれない。今回の悪役イワン・ヴァンコも動機がイマイチ。。。
と、ここまで批判的な意見だったが、ここからは褒めちぎりたい。
出てくるキャラクターがみなかっこいい、特に悪役をやったミッキー・ロークがカッコイイ!父の敵討ちってだけの動機じゃつまんないが、キャラクターとしてはスパイダーマン2のドクターオクトパスくらいの存在感があった。もう1人、今作から登場する法務部のナタリーを演じるスカーレット・ヨハンソンだ。彼女がとにかくセクシー画面に出てくれるだけでオーケー。完全にセクシー担当です。
アクションシーンは前回とどっこいどっこいと言ったが、モナコのレースシーンがあまりにも印象深く、他のシーンが普通に見えてしまったんだな。あの場面はもっと見てたかったな。一部のシーンが事情があってロサンゼルスにセット作って撮影したらしいけど完全にモナコだった。あれだけでもこの映画見て良かったと思えた。
アイアンマンはとにかくビジュアルを重視して作られている。正直劇中に出てくるAUDIを見ているだけでもうっとりする。主人公のトニーが自分大好きナルシストであるが、こんな男になりたいとどこかで憧れてしまう(ロバートダウニーjrが演じているからだと思うが)
このキャラクター、世界観が好きという人から見ればとても居心地の良い映画だと思う。何でもありの映画だからね、見ていてとても安心できる。
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