全国の「アメリ」ファンの皆様お待たせしましたぁ!とばかりに、ジャン=ピエール・ジェネ監督からの贈り物がフランスから届きました。さて、さっそく箱の中身を開けてみると、そこにはいたずら(フランス語でミックマック)一杯のドタバタコメディが詰まっていました。
主人公のバジルはビデオ屋の店員、そこで発砲事件に遭遇してしまう。奇跡的に一命を取り留めるが、頭の中にはその時の弾が詰まったままになってしまった。退院してから、仕事も家も失ったバジルはホームレスになってしまう。なんとかパントマイムで生計を立てているときに、廃品回収業を営む集団の一人のプラカールに誘われて彼らの仲間になり、家と仕事を手に入れて新しい生活をスタートさせた。ある日、偶然自分の頭に残った銃弾を製造している会社と、30年前に父が死んだきっかけとなった地雷を製造している会社を見つけた。バジルはこの2大兵器企業を相手に、ビックリ箱から飛び出してきた道化師みたいな仲間達と”幸せないたずら”を仕掛ける。
映画の雰囲気はおっさん版「アメリ」みたいな映画。色彩やカメラワーク、ファッション等、製作スタッフのほとんどが「アメリ」のメンバーだからそうなるのも当然だろう。カフェ好きの心をくすぐるようなとってもお洒落な映画だった。北原はDVDが出たらすぐ買うでしょう。部屋でただ映像を流しているだけでも十分価値のある映画です。「ミック・マック」は今までジェネ監督がやってみたいと思っていた事を全部やっちゃいました♪という印象を受ける。「アメリ」が名作なら「ミックマック」は佳作だと思う。監督の遊び心を純粋に楽しめばいいじゃないでしょうか?これはそういう映画でした。俺にとって。コメディだけど、最後見終わってから、いろいろ考えたくなると思います。
では皆さんも、是非童心に戻ってご覧になられて下さい。
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